登山の時、どうしても心配になるのがクマの存在。
最近、ニュースでクマ被害の報道を見かけることが多くなり、その心配はますます膨らんでいるかと思います。
しかし、登山の際は”低山だから大丈夫”、”クマと遭遇するなんて低確率だ”などと考えてしまいがち。
そこでこの記事では、あなたの住んでいる地域にもクマがいるのか、登山の際に気をつけるべきことや対策グッズなど、登山初心者にもわかりやすく解説します!
生息地はどこ?
そもそも自分の住んでいる地域にクマっているの?という方も多いと思います。
環境省の調査によると下図の赤く塗られた箇所でクマの目撃例が挙げられており、九州、四国の一部を除く地域、千葉、茨城のほとんどの地域以外ではクマが生息しているようですね。
長野の山間部のような高山地帯だけでなく、低山が密集している箇所でも目撃例があることから日頃から登っている近くの山でもクマと遭遇する恐れがあるということですね……!

https://www.biodic.go.jp/youchui/reports/h30_chuogata_houkoku_teisei.pdf
遭遇率は?
ヤマップの調査によると登山者の30%はクマを目撃した経験があり他人事とは言えない確率ですね。
更に、クマ以外の野生動物を目撃した人の割合は90%と野生動物への対策は必須といっても過言ではありませんね。

出会わないためにすべきこと
具体的にはどのような対策を取るべきか、環境省が公表している”クマ類の出没対応マニュアル”をもとに見ていきましょう。
鈴やラジオなどの音の鳴るものを持つ
言わずと知れた対策で、皆さんの中でもクマ鈴を持ち歩いている方は結構いるんじゃないでしょうか。
鈴やラジオなどの音がするものを持つことで、クマが人間の存在に気づきやすくなります。
クマは本来臆病な生き物なので、ばったりと出会ってしまったり、子供を守るなどの目的がなければクマの方から避けてくれることがほとんど。
皆さんもしっかり自分の存在をアピールしましょう!
ここで一つ注意点が。
休憩中、動きを止めていて鈴がなっていなかったり、沢の音でラジオの音がかき消されてしまっていたりしませんか?
確実に音を聞かせることができなければ効果がないので要注意です。
悪天候や夕暮れ時に山に入らない
雨の時や夕暮れ時には視界が悪くなり、人間もクマも互いの存在に気づきにくくなります。
レインウェアのフードで視界が悪く、気づいたら目の前にクマが…… ということにもなりかねません。
視界の悪い条件では山に入らないように注意しましょう。
推奨ルートから大きく外れない
登山用の地図にはいくつかのルートがありますよね。
実は地図に載っていなかったり、載っていても上級者用のいわゆるバリエーションルートというものがあります。
バリエーションルートを使う登山者は少ないため、クマも人間が通る道だと認識していない可能性が高くなり、遭遇率も上がってしまいます。
特に初心者のうちはバリエーションルートは避け、最も人気の多いコースを選ぶといいでしょう。
冬眠穴には近づかない・覗かない
クマは冬眠穴と言われる穴にこもり冬を越します。
冬から春先にかけてこの冬眠穴付近で遭遇することがあります。
穴を見かけるとなんとなく覗いてみたくなるもの(僕だけですか?)
大きな穴を見かけても近づいたり、のぞき込んだりしないようにしましょう。
もし出会ってしまったら?
どれだけ注意していても事故は起きてしまうもの。
ここではクマに出会ってしまった際の対処法について解説していきます。
遠くにクマがいることに気づいた場合
落ち着いて静かにその場から離れましょう。
クマ側が先に気づいて逃げ出すことが多いですが、もし気づかれていないのであれば物音を立てるなど、様子を見ながら立ち去りましょう。
この際、急な大声や急な動きなどはNGで、クマを驚かせてしまうとどんな行動をするか分かりません。
焦らずゆっくりと動きましょう。
近くにクマがいることに気づいた場合
落ち着いてゆっくりと後退しましょう。
クマは逃げる対象を追いかける傾向があるため、背中を見せて逃げる行為は絶対にNGです。
(クマと追いかけっこで勝てることはまずないです)
クマを見て、静かに語りかけながら後退しましょう。
クマがこちらに向かってくる時、威嚇突進(ブラフチャージ)という行為に出る場合があります。
突進をするフリをして途中で止まる行為で、相手を追い払うために行うと考えられています。
この時、びっくりしてしまって背中を見せて逃げると獲物と認識され、追いかけられる場合があります。クマが突進する素振りを見せても決して焦らず、ゆっくりと後退しましょう。
至近距離で出くわしてしまった場合
見通しの悪い山道を曲がったところにクマがいたなど、気づかずに至近距離まで接近してしまった場合、クマからの攻撃にあう可能性があります。
ツキノワグマの場合、一撃を加えた後すぐ逃走するケースが多いとされているため、重大な障害や致命的なダメージを追わないことが重要です。
そのため直ちにうつ伏せとなり、両腕で頭部や顔面を覆うとよいとされています。
(クマの目の前でうつ伏せになる勇気があるか試されますね……)
後述しますが、クマ撃退スプレーを持っている場合は使用することで攻撃を回避できる可能性があります。
クマの前でうつ伏せになる勇気がなければクマ撃退スプレーを用意しておいた方がよいかもしれません。
親子グマと出会った場合
子供連れの母グマは子グマを守るため攻撃行動をとることが多いです。
基本的な対処法は上記の通りですが、子グマだけを見かけたとしても、母グマが近くにいる可能性が高いため、近づかず速やかにその場を離れましょう。
クマ対策グッズ
クマ鈴・ラジオ
上述したクマ鈴やラジオから出る音で、クマに自分の存在をアピールして避けてもらうものです。
実際に山に行ってみるとクマ鈴を利用している方が多いという印象。
僕もクマ鈴をザックにつけて山に行っていますよ。
個人的な意見としては、どのクマ鈴でも問題ないと考えています。
ただ、電車などの移動の際に消音できる機能があると便利です。
これは完全な好みですが、リーンと高い音が鳴るものよりもカラカラとカウベルのような音がするものの方が好みです。
どちらの方がクマにとって聞き取りやすいかという情報は見つからなかったので、お好みに合わせて選びましょう。
クマ撃退スプレー
至近距離で出会ってしまった時の備えとして頼りになるのが、クマ撃退スプレー。
カプサイシンなどの成分が目や鼻、喉などを刺激しクマを撃退できる可能性があります。
有効射程距離は商品によって違いますが、5m程度と短いためできるだけ引き付けてから使用する必要があります。
使用する場合は必ずすぐに取り出せる場所に入れて携行しましょう。
また、クマと遭遇した際にパニックにならないように十分にイメージトレーニングをしておきましょう。
まとめ
クマの生息地や被害を抑える方法について解説してきました。
正しい知識を身に着けて、安全に登山を楽しみましょ~



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