日本の夏は暑すぎて外に出られない……。アウトドア好きの方の中にもそういった方は多くいると思います。
かくいう僕も、真夏になると登山も自転車も中々乗らなくなってしまいます。
そんな方におすすめなのがパックラフト!
パックラフトはコンパクトに折りたたんで持ち運び可能な船で、使用する際は空気を入れて膨らませます。
激しい川を下ったり、静かな湖でのんびりしたり、暑くなったら川へ飛び込んだりと様々な魅力にあふれたパックラフトを紹介していきます。
パックラフトとは?
パックラフトの特徴

パックラフトは空気を入れて膨らませる1~2人乗りの船で、空気を抜くと小さく折りたたむことが可能でバックにしまうこともできます。重量も3㎏程度と非常に軽量でその持ち運びのしやすが一番の特徴です。
フォールディングカヤック(おりたたみのカヤック)など、持ち運び可能なことをコンセプトとした船は今までもありましたが、これらは20kg程度とパックラフトがいかに軽量であるかが分かると思います。
小型のポンプを使えば準備も5分程度。船幅が広く安定感があるため激しい瀬も乗り越えていけてしまいます。
家を出てから川で遊んで帰るまで。そのすべてが手軽で川遊びのハードルをグッとさげてくれるのがパックラフトです。
パックラフトの歴史
パックラフトはアラスカが発祥で、広大なアラスカを旅する中で湖や川を越えるために使われています。
水場を越える時以外は持ち運ぶことが前提になっているので、これほど軽量に作られているんですね。
日本では船が必要となるような大きな湖などが少ないため、このような使われ方はあまりしていませんが、パックラフト特有の手軽さや収納のしやすさが日本にも受け入れられ少しずつ広まっています。
日本の代表的なアウトドアブランド”mont-bell”でもパックラフトの販売を行っていますよ。
カヌー・カヤックとの違い
分類
パドルを使って進む船の総称を”カヌー”と言って、その中でもシングルブレードのパドルで漕ぐものを”カヤック”と分類します。
なので、ダブルブレードのパドルを使うパックラフトもカヌーの一種ということになります。
きちんと分類するとこのようになっているのですが、正直に言うとこの分類を意識することはほとんどなく、カヌーやカヤックといった時はポリエチレンなどの高強度な素材で作られたものを指すことが多いです。
軽量・コンパクト
この記事で何度も言っていますが、カヌー・カヤックとの一番の違いはここ。
持ち運びのしやすさや収納のしやすさは圧倒的に高いです。
カヌーではそもそも家に置く場所がない。車に積むことができない。という方は意外に多く、船のために車を乗り換えるのはハードルが高いですよね。
川で遊ぶ際も、難しいところは片手で担いで迂回するなどとにかくすべての行動のハードルが下がるところが魅力です。
一方で軽量な素材を使っているので、耐久性はやはり劣ってしまいます。
激し目に岩に当たった時や、木の近くを担いで通るときなど正直気を使います。
ただ、乗ったことのない方の思っている倍は頑丈で、実際に乗ってみると、岩にぶつかったり船底を擦ったり何度もしていますが、そう簡単に穴が開いたりはしないので心配しすぎる必要はありません。
安定性・積載力が高い

これも冒頭で書きましたが、パックラフトは浮き輪のように空気のチューブが船の周りをぐるりと一周しているため、非常に安定性が高いです。
パックラフトを初めて乗った時に、わざとひっくり返ってみようと船を左右に揺さぶったのですが、安定性が高すぎてひっくり返ることができませんでした。
安定性が非常に高いため、湖や穏やかな川でひっくり返ることはまずないので、愛犬やお子さんと一緒に楽しむことも可能です。(もちろんライフジャケットはしましょう!)
また、安定性の高さゆえに荷物を積載する能力も高く、釣り道具を積んで岸からは狙えない獲物を狙うということも可能。
自転車と組み合わせて、自転車を船に積んで下る方もいます。(バイクラフトと呼ばれています。)
安定性が高いことは基本的にいいことなんですが、その安定性の高さゆえに初心者でも激しい川を下れてしまうので、相応の知識や経験がないのにもかかわらず難易度の高い川に挑戦してしまい事故を起こしてしまう危険性があります。
川遊びは自己責任ですので、必ず必要な知識と装備、技術を身に着けて遊びましょう!
沈(転覆)した時の再乗艇が簡単
転覆することを沈(ちん)と言いますが、一般的なカヌーは下半身をすっぽりと船の中に入れるため、沈した時は船と一緒にひっくり返ってしまいます。
そこから復帰することが難しく、カヌーのハードルが高い一つの要因となっています。
しかし、パックラフトの場合は船と体を固定しているわけではないため、沈した場合は船から落ちることになります。
その後は、船によじ登って再乗艇すればよいため、カヌーに比べると復帰が非常に簡単です。
初心者の内は沈することが多いので、再乗艇がしやすいことは楽しく練習していくために非常に重要なことだと思います。
一方で、船と体を固定していないということはデメリットもあり、沈した際に船が遠くに流されてしまった場合は船まで泳いでいかなければなりません。
ロールができるようさえなれば、カヌーの方が対応範囲は広いかもしれませんね。
小回りが利く

パックラフトは船体のほとんどが水面から出ていて、水の抵抗をあまり受けないので、方向転換とてもしやすいです。
激しい川では船の側面から波を受けると簡単にひっくり返ってしまうので、川の流れに合わせて方向転換をする必要があります。
また、流れの中で岩などを避けたりと小回りが利くことは非常に有利に働きます。
あまりに旋回性能が高いため、直進したい場合でも漕ぐたびに方向がブレてしまうという欠点にもつながってしまいます。
また、水の抵抗が少ないことに加え船体が軽いため、風の影響を受けやすく向かい風が非常につらいです。
湖や海などでは風に流されやすいため注意が必要です。
パックラフトの魅力
川下りが楽しい!


結局これに尽きますね。
川の流れを読んで激しい波を越えていく。そのスリルも気持ちよさも他ではなかなか味わうことのできないものです。
上手く乗り越えられずひっくり返ってしまっても、それすら楽しい。波を越える時は思わず声が出てしまいます。
激しい川に行かなくとも、川につかるだけでもいい。川辺で遊ぶのもいい。飛び込みをしたっていい。
川という非日常空間では何をしても楽しい!
軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
何度も言っているのでここでは詳細は割愛。
手軽でいいぞ~
アウトドア趣味と相性がいい

登山・キャンプ・釣り、他にもカメラやバードウォッチングなど、アウトドア関係の趣味を持っている方は多いですよね。
このようなアウトドア趣味と非常に相性がいいのもパックラフトの魅力。
軽量・コンパクトにできるため、他の趣味の道具と一緒に持ち運ぶことが可能。
たとえば湖畔のキャンプ場にもっていって湖にぷかぷかと浮かんだり、川の上からしか撮れない鉄橋の写真を撮ったりと普段の趣味に川を組み合わせるだけでぐっと幅が広がります。
冒険に出られる

冒険・探検の好きな方はパックラフトをもって旅に出ましょう!
アウトドア趣味との相性の話と被りますが、登山に持っていけば徒歩だけではいけない奥地まで行けるかもしれませんし、秘境にある綺麗な池を楽しめるかもしれません。
もっと取り組みやすい例をあげれば、川を下りながら川原で野宿をするのもいいかもしれませんね。
船がなければ到達できない誰も来ない場所にテントを張り焚火を眺めて夜を過ごす。
空を見上げれば満点の星空に、季節がよければ蛍を見られるかもしれません。
街灯りや街灯の全くない環境というのは意外と少ないもの。山奥のキャンプ場でも街灯などが準備されていたり、他の宿泊客の灯りがあったりと、完全な暗闇で過ごすことはなかなかできない経験です。
パックラフトをもって冒険に出てみてはいかがでしょうか。
どんな人におすすめ?
まず大前提として川遊びに興味のある方なら誰でもおすすめです!
ただ、それだとカヌーやカヤックでもいいので、カヌー・カヤックよりもパックラフトをおすすめできる方を紹介しますね。
特におすすめの方はこんな感じ。
- 川遊びを気軽に楽しみたい人
- アウトドア趣味を既に持っている人
- 大きな車をもっていない人
- 収納スペースに余裕のない人
おすすめできない人は?
逆にパックラフトじゃない方がいいんじゃない?という方はこんな感じ。
- 流れのないところでもスイスイと進みたい人
- メンテナンス・補修などをしたくない人
- 安全知識などを学ぶことが嫌いな人
特に3つ目の項目に関しては命に係わることなので、パックラフトに関わらず川や海などで遊びたいという方は必ず最低限の知識を身に着けるようにしましょう。
まとめ
今回はパックラフトの魅力について語っていきました。
軽量・コンパクトで気軽に川に出られるパックラフト。少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです!
次回はパックラフトに必要な道具について書きたいと思います。



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